FさんとKさんがドライスーツを作りに来てくれました。お2人ともダイビング歴約15年。そりゃ作り変えることになりますよね。ダイビング始めた頃は揃えること自体悩んだんじゃないかなぁ。ここまで続けると、潜るのに必要だって分かりますからね。
秋、冬、春の近海でのダイビング・流氷ダイビング・リバーダイビング…など沢山の思い出と共に潜って来たスーツで愛着があったと思いますが、新たなスーツでこれからも沢山の思い出をつくってくださいね(^^)/ 本当にいつもありがとうございますm(_ _)m
通常は体のヌード寸って言う一番実物に近い寸法を採ったものをメーカーに発注すると、工場の方で何センチかゆとりを取って着られるスーツを作成してくれます。実際30年間で恐ろしい量の採寸をしてきましたが、現場では動きにくい、苦しい、着づらいなど色々な声を聞いてきました。
そこから自分の中での採寸の研究が始まりました。アームホール、ウェスト、ヒップ、太もも、膝、ふくらはぎ・・・全部で約30箇所!差寸法をどれだけ入れたら着やすく動きやすいスーツが作れるのか、差寸法をどれだけ詰めたら着づらく動きにくくなるのか、そんなことを繰り返しながら採寸してきました。自分は若かりし頃は細かったけど、今は太っている人の気持ちも分かる。体型や使う生地によっても差寸法は変わるのです。そして独立して分かったのが工場によっても自分の差寸法の反映のされ方は変わります。折角スーツを作ってくれても、キツかったり、着づらかったり、動きづらければ海に来ていただく回数も減って行きます。ワクワクした気持ちで海に来ていただき、ダイビングの楽しみ方を沢山伝えようと思っていた機会も失ってしまいます。お客さんに満足していただく採寸技術とお客さんを想う気持ちが良いスーツを作ることにつながるんだと思います。そんな想いで一緒にスーツを選ばせていただきました。出来上がってくるのが楽しみでもあり不安(^^;)